一日話。

 今描いている原稿が『31日金曜日』という、東京都内のとある一日を追った話になっています。漫画の定石である『主人公の感情を追っていく』という方法からは外れていますが、私はこのように何かの事象をミニマムに追っていく話が好きです。(しかしいつも好き勝手に描いたネームを通してくれて、編集さんありがとう…感謝してます、ホント)(掲載時期が近付いたらまたお知らせさせてもらいます。)

 私がこのようなお話づくりが好きになったきっかけの漫画は二つ。

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 左は里中満智子氏『6月4日月曜日』という小学六年生の女児が主人公のお話。この主人公がある日の早朝、両親の話を立ち聞きし、自分が白血病であと一年の命、と知る。そこから自暴自棄になり、学校をさぼりながらも、いろんな人との出会いを通して前向きになり、今日一日(六月四日)を終える、というお話。小学生にしては達観しているなぁという面も無きにしもあらず、ですが、そこは漫画の良いところ。ラストでお母さんが妊娠しているのがわかり、その赤ちゃんに会えますように、と祈る主人公のシーンはさすが里中大先生。物語をびしっとしめる。

 右は塩森恵子氏『31日・水曜日』(『ありがとう、涙クン!』に収録)。大晦日の一日が、お金もなく山手線に乗り続ける青年の視点で描かれています。借金に追われる中小企業の社長さんや、捨て猫やゲイやダンサーや。人の温かさとさびしさと。読後、何ともいえない優しいキモチになれます。これはまさに時系列で追った話で、今回の私の話は、この漫画へのオマージュです。

 なかなか入手できない二作品と思いますが、機会があればぜひ読んでほしい作品です。

 しかし何が悲しいって。

 このコミックス、どこかで知人に貰ったものらしい…。

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 誰、中川って…。

でもありがとう!中川さん!

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プロフィール

コキ

Author:コキ
こきあい りん(小樹藍りん)。漫画家。
白泉社「別冊花とゆめ」にて商業誌デビュー。
その後「シルキー」、宙出版「いちばん怖くて綺麗な童話」「恋愛白書スタート!」秋田書店「ミステリーボニータ」「プリンセス」「恋愛よみきりmax」「プリンセスゴールド」「プチプリンセス」などでお仕事。

得意は不思議ショートと情熱恋愛もの。

現在は集英社クリエイティブ「オフィスユー」
白泉社「LoveSilky」などでお仕事。

同人活動は主に『ひきこもり修道女日記』というどたばた神様コメディ読切シリーズを刊行中。

『ひきこもり修道女日記総集編上下』をCOMICZINで通販中。
各話ダウンロード販売をDLsite.comでおこなっております。

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