同期の桜とチューリップと雑草と。

大変お久しぶりです。ウチの周りはまだ雪が残ってますが、皆さんはお体お元気ですか?

さっそくで恐縮ですが、先日1月23日「オフィスユー3月号」が発売され、「ニセモノ彼女の本当の恋#7」が無事掲載されてます(無事なの?)マリエの恋、どんどん走りだします。どこへいくんじゃー。私もわかりませんどこかで見かけたら突っ込んでやってください。
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はい、CМここまで笑。

本日ひさしぶりにblogに向かい合ったのは、今日の出版社の新年会で久しぶりにデビュー同期の方々と会えて。その方が「ブログ読んでたよ」と仰ってくださったからです。
同期の桜、の作家さんです。


さまざまなお仕事の方がいらっしゃるとは思うのですが。
みなさんには同期がいらっしゃいますか?

ながらくお仕事を続けてると、たくさんいた同期がほとんどいなくなった、ということもありますよね。

マンガ業界は特に「同期」というものがはっきりしません。ただでさえデビューがあいまいなのに不況で出版社パーティもなくなると、作家同士が知り合うことも少ない。(むしろみなライバル、みたいな)
私がデビューした20年前くらいは、まだ新人がガンガン発掘され「みんなで頑張るぜー」な雰囲気があった。パワーしかなかったといっても過言ではない。しかし仲間とは言え、仕事の枠は決まってるのだ。切ない戦いが続く。心折れる人も、違う人生を見つける人も、雑誌を変わっていく人もたくさんいた。
私もそうしてデビュー会社から10年くらい離れた。

そして今日、10年以上ぶりで久しぶりにデビュー会社の新年会に参加した。
久々だったし、もういまさら新人ほどのパワーは全然ないし。本当は舞踏会のような華やかな場は正直しんどい、という気もちもあった。(原稿に煮詰まっていたともいえる)

でも会場で若い作家さんと一緒になり、その方がまたぴちぴちの作家さんを連れてきてて。思いがけず楽しく過ごさせてもらった。

そんな中「こきあいさん?」と声をかけてくれた作家さんがいた。
同期の桜、です。

私がへなちょこな流れ者漫画人生を送ってる中、その作家さんはずっとデビュー担当さんと、コツコツと確実なお仕事を続けて。気が付いたら会社を背負うくらいの作家さんになっていた。
まぶしいぜ★!

でも彼女は大変きさくな人なので、フランクに接してくれて。一緒にいらしてた旦那さんが超面白い人で、これまた楽しいおしゃべりをしていただいた。
そしてずーっと気になっていた彼女のお仕事スタイルや体調管理や、精神面のケアも色々聞けた。
予想してたけど、全部私と真反対だった。

圧倒的な体力と決断力と、そしてなによりここぞという集中力。今でもラスト数日は徹夜してるて!アシさんも使ってないなんて!ありえなーい!
違う作家人生になってることは当然だと思った笑。

でも、偉ぶって、剛腕で人をなぎ倒すような人ではない。
水のような人なのだ。

私は作家というものは「これを描かねば」という使命がみんなあるのだと思ってた。
でも彼女はデビュー間もないころに「私は描ければ何でもいい」と言ってて。雑誌が変わっても、するりと作風を変えられた。
当時の私は、正直すごい違和感があった。
けれど。
今改めて彼女と接すると、あれは「何を描いても私の作品だから」という柔軟性だったのだ、とつくづく思う。

こだわりがあることはもちろんいいことだ。私のような自我の強い作家が彼女のようになれるかというと決してなれないし。彼女には彼女なりの葛藤があるんだと思う。
それでも。

お互いデビューして、今、久しぶりにまた会って。お互い描いてる。それだけで充分じゃないか。同期で描き続けて有名になってくれてる作家さんがいるって。すごいありがたく、やっぱり誇らしい。
「よし、自分もがんばって描くべ~」と。今は、素直に思うんだ。

そしてもう一人。
「十年くらい漫画描いてなくて、また描き始めたの」という同期の作家さんと出会った。厳密にはちょこっと先輩。しばらく漫画から離れてた理由も、また描き始めた理由もわからないけど。それでも改めてゼロから、くらいの気持ちで再び漫画に戻ったことは、すごいな、とやっぱり思う。それだけ空いてて、またお仕事につながるって。
ありえそうでなかなか難しいんですよ、これは実は。
もちろん作家性とか、タイミングとかいろいろあるんですが。

でも、この同期たちの流れは我々の担当編集氏のカラーはすごい大きいんじゃないか、とつくづく思います。(あ、同期でありながら同じデビュー担当編集、なわけです。すごい偶然だね)
この担当編集が、こだわりがあるようで、なにもないっつうか。
「うちは来るもの拒まず、去る者追わず」というのがモットーらしいんですが。
この辺が「会社を背負う作家を育てた編集」の力の抜き加減、なのかな。
(実はすごい「引き」の力がある人かも。無欲の運の強さも感じる。)

売れない作家はみんなダメかというと、もちろんそんなことないんだけど。
数字出した人の言葉は説得力ありますよね…しみじみ…。
(五分ほど落ち込みタイム。)

…じゃあ実績のない自分には何が説得力あるかというとっ!(復活。)
「経験」しかなくて…笑。(あ、打たれて立ち上がる経験は半端ないっすyo!無様でも立ち上がれば生き様になるって私の大好きなミュージシャンがっ!!)

なんども、しつこくかくけど。
売れてないけど描き続けて私がこの業界の隅っこいれるってことは何か使命があって。きっと後進者に「パッとしないけど、大丈夫★大多数はこんな感じ!でもなんとか描いていくすべはあるよ。それは、マンガ業界であっても、誠実にベストの仕事すること。読者の立場を思いやること。挨拶を丁寧にすること」とか飲み屋で話すくらいの使命はあるんじゃないか、とつくづく思うんですよ笑。

…あ、一つ思い出した!
若い編集さんが以前「私の仕事してる今の雑誌では作家さんをデビューから育てるとかなかなかできないけど。こきあいさんみたいな作家さんの代表作を一緒に作りたいってすごく思います」て言ってくれたのはすごくうれしかったな。そういうお仕事のポジションもあるよね。

お仕事って。日常って。魔法の杖なんかなくて。
それでもみんな、目の前のやれること、コツコツやるしかない、ですもんね。

だから本日の結論は何かというと。
「同期には桜もチューリップも雑草も咲くけど。自分でどの植物になるかは選べなくて。でも太陽はきっとみんなに当たってるよ」てことだよっ★

(そうなのか?)

あ。パーティでお酒は飲んできましたが、とっくに抜けてますよ、ええ。
相変わらずの暑苦しいblogですみません。なはは。

同期の仲間が読んでくれたら、すごくうれしいです。

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プロフィール

コキ

Author:コキ
こきあい りん(小樹藍りん)。漫画家。
白泉社「別冊花とゆめ」にて商業誌デビュー。
その後秋田書店などを経て現在は集英社クリエイティブ「オフィスユー」で『ニセモノ彼女の本当の恋』を連載中。
他白泉社「LoveSilky」で読切描いてます。

同人活動は主に『ひきこもり修道女日記』というどたばた神様コメディ読切シリーズをコミティアで刊行中。

『ひきこもり修道女日記総集編上下』をCOMICZINで通販中。
角川BOOK☆WALKERからは電子配信中。
各話バラでダウンロード販売をDLsite.comでおこなっております。

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