フィクションとノンフィクション。

原稿をあげて、勢いで髪を切りに行った。停電になったら切れないかもしれない、と思って。バッサリ切った。ちびまるこちゃんか、光浦さんか、という髪型になった。

『コキアイさんらしいね』と美容師さんに笑われた。


そして、久しぶりに本屋さんで本を眺めた。


ずっと新聞ばかり買って読んでたので、ちょっと怖かったのだけど。

先週、ようやく、ノンフィクションを手にとれるようになった。


でも、なんていうか日常に密接なものでなく、かなり跳んでモノの方が読めるなぁ、て思った。


三島由紀夫とか、村上春樹とか。


村上春樹は、阪神の震災後に書かれた


『神の子供たちはみな踊る』


がすぐ読みたくなった。


このなかの


『かえるくん、東京を救う』


という話が私は一番好きだ。


平凡なサラリーマンの片桐が、突然現れた大きなかえるくんに、『東京を救うためにみみずくんと戦うのを手伝ってほしい』といわれる話。



村上春樹の小説は一読しただけでは荒唐無稽な印象なのに、なぜかイメージが離れない。まさに背中に張り付いた『貧乏な叔母さん』のようだ。


荒唐無稽なのに救われる。ノンフィクションはやはりすごい。




あと、今日ゲットした漫画。


木村紺さん『神戸在住』。


やはり地震後の精神構造なのだろうか、神戸という言葉に思わず反応して買ってしまった。(同時に古谷兎丸氏の『彼女を救う…』という東京に大地震が起こる、という漫画も買おうとしたが、あまりに内容がリアルそうでやめた。)


私は大阪の生まれだが、青春、といっていいものを神戸で経験してたので、神戸の街が崩壊したときには、私は日常よりも、自分の思春期を失くした、と感じた。
淡い恋心と自意識の波にもまれながら過ごした三ノ宮もモザイクも元町も。


まるで


『お前にそんな甘い時代はなかったのだよ』


と言われたようだった。


そんな現実から逃げるように、私は東京へやってきたのだ。



木村さんの優しいタッチはまさに私に『あの青春の神戸』を思い出させてくれる。



作中の阪急高架下のファッション街の絵の中に『episode』という文字を見つけて、涙した。

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プロフィール

コキ

Author:コキ
こきあい りん(小樹藍りん)。漫画家。
白泉社「別冊花とゆめ」にて商業誌デビュー。
その後秋田書店などを経て現在は集英社クリエイティブ「オフィスユー」で『ニセモノ彼女の本当の恋』を連載中。
他白泉社「LoveSilky」で読切描いてます。

同人活動は主に『ひきこもり修道女日記』というどたばた神様コメディ読切シリーズをコミティアで刊行中。

『ひきこもり修道女日記総集編上下』をCOMICZINで通販中。
角川BOOK☆WALKERからは電子配信中。
各話バラでダウンロード販売をDLsite.comでおこなっております。

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